一願地蔵尊は、俗称からし地蔵と呼ばれている。
寛政年間に遠州(静岡県)龍泉院 呂庵和尚 徒弟道機和尚が当山第六世として住山。
檀信徒の帰依篤く二十有年在住されたが、自らの臨終を知り、三日前檀家に別れの挨拶をし「ながながと 如来のまねも 今日限り」と辞世を残し、文政六年二月二十七日、八十三才で本堂前に於いて座亡された。其の時「我の死後供養として、地蔵尊を刻し、人通り多き場所に祭られたし、然らば遠州の人も或は通りあわせて香華もたむけて呉れるならん、その代わり一度に一つの願いは必ず叶えて進ぜよう」と誓われた。よって里人はこれを実行し、熊野参拝途上の汐見峠に安置した。其の後現在の境内に移転、和尚の好物のからしと酒を供え、今に至るまでからし地蔵として名を残している。
お参りの時に一度に沢山のお願い事をするのではなくて願いは一つだけ・・・そういうところから一願地蔵と呼ばれるようになったようです。
誰しも欲張りにあれもこれもたくさんお願いしてしまいがちですから・・・。
大祭ご祈祷の受付について
一願地蔵尊の大祭会式は毎年二月末の日曜日午後一時からです。
大祭当日先着五百名二十歳以上の参拝者に身体健康のご祈祷をしました祈祷酒をお一人1本差し上げます。
式が終了後に餅投げがあります。